一般的なSDK設定

OTEL_SERVICE_NAME

service.name リソース属性の値を設定します。

デフォルト値: "unknown_service"

OTEL_RESOURCE_ATTRIBUTESservice.name も指定されている場合は、OTEL_SERVICE_NAME が優先されます。

例:

export OTEL_SERVICE_NAME="your-service-name"

OTEL_RESOURCE_ATTRIBUTES

リソース属性として使用されるキーと値のペア。 詳細はリソースSDKを参照してください。

デフォルト値:

一般的なリソースタイプで従うべきセマンティック規約については、リソースのセマンティック規約を参照してください。

例:

export OTEL_RESOURCE_ATTRIBUTES="key1=value1,key2=value2"

OTEL_TRACES_SAMPLER

SDKによるトレースのサンプリングに使用するサンプラーを指定します。

デフォルト値: "parentbased_always_on"

例:

export OTEL_TRACES_SAMPLER="traceidratio"

OTEL_TRACES_SAMPLER に指定できる値の一覧は以下です。

  • "always_on": AlwaysOnSampler
  • "always_off": AlwaysOffSampler
  • "traceidratio": TraceIdRatioBased
  • "parentbased_always_on": ParentBased(root=AlwaysOnSampler)
  • "parentbased_always_off": ParentBased(root=AlwaysOffSampler)
  • "parentbased_traceidratio": ParentBased(root=TraceIdRatioBased)
  • "parentbased_jaeger_remote": ParentBased(root=JaegerRemoteSampler)
  • "jaeger_remote": JaegerRemoteSampler
  • "xray": AWS X-Ray Centralized Sampling (サードパーティ)

OTEL_TRACES_SAMPLER_ARG

OTEL_TRACES_SAMPLER で定義されているサンプラーの引数を指定します。 指定した値は OTEL_TRACES_SAMPLER が設定されている場合にのみ使用されます。 各サンプラータイプは、期待される入力があれば、それを定義します。 無効な入力や認識できない入力はエラーとしてログに記録されます。

デフォルト値:

例:

export OTEL_TRACES_SAMPLER="traceidratio"
export OTEL_TRACES_SAMPLER_ARG="0.5"

OTEL_TRACES_SAMPLER の値によって、OTEL_TRACES_SAMPLER_ARG は以下のように設定されます。

  • traceidratioparentbased_traceidratio サンプラーの場合: サンプリング確率。[0..1]の範囲で指定します。未設定の場合、デフォルトは1.0。
  • jaeger_remoteparentbased_jaeger_remote の場合: 値はカンマ区切りのリストです。
    • 例: "endpoint=http://localhost:14250,pollingIntervalMs=5000,initialSamplingRate=0.25"
    • endpoint: サービスのサンプリング戦略を提供する gRPC サーバの scheme://host:port 形式のエンドポイント (sampling.proto).
    • pollingIntervalMs: サンプラーがサンプリング戦略の更新のためにバックエンドをポーリングする頻度をミリ秒単位で指定します。
    • initialSamplingRate: [0..1]の範囲で、サンプリング戦略を取得するためにバックエンドに到達できない場合のサンプリング確率として使用されます。サンプリング戦略の取得に成功すると、この値は意味を持たなくなり、新しいアップデートが取得されるまでリモート戦略が使用されるようになります。

OTEL_PROPAGATORS

カンマ区切りのリストで使用するプロパゲーターを指定します。

デフォルト値: "tracecontext,baggage"

Example:

export OTEL_PROPAGATORS="b3"

OTEL_PROPAGATORS に指定できる値の一覧は以下です。

OTEL_TRACES_EXPORTER

トレースに使用するエクスポーターを指定します。 実装によっては、カンマ区切りのリストになります。

デフォルト値: "otlp"

例:

export OTEL_TRACES_EXPORTER="jaeger"

指定できる値の一覧は以下です。

  • "otlp": OTLP
  • "jaeger": Jaegerデータモデルでのエクスポート
  • "zipkin": Zipkin
  • "console": Standard Output
  • "none": トレース用に自動設定されたエクスポーターがない。

OTEL_METRICS_EXPORTER

メトリクスに使用するエクスポーターを指定します。 実装によっては、カンマ区切りのリストになります。

デフォルト値: "otlp"

例:

export OTEL_METRICS_EXPORTER="prometheus"

OTEL_METRICS_EXPORTER に指定できる値の一覧は以下です。

  • "otlp": OTLP
  • "prometheus": Prometheus
  • "console": 標準出力
  • "none": メトリクスのエクスポーターが自動的に設定されない。

OTEL_LOGS_EXPORTER

ログにどのエクスポーターを使用するかを指定します。 実装によっては、カンマ区切りのリストになります。

デフォルト値: "otlp"

例:

export OTEL_LOGS_EXPORTER="otlp"

OTEL_LOGS_EXPORTER に指定できる値の一覧は以下です。

  • "otlp": OTLP
  • "console": 標準出力
  • "none": ログのエクスポーターが自動的に設定されない。